(書評)『転向者・小川未明 「日本児童文学の父」の影』 増井真琴〈著〉

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 ■思潮を素朴に受容する感性の人

 小川未明研究のキーワードの一つが「大正童話中心主義」という。一般的に未明は、大正期の童話作品にのみ光が当たっている。それを打破したいと著者は力説する。特に社会主義者から聖戦賛美の国家主義者、そして戦後は民主主義者へと再転向したこの作家を正確に歴史的に位置づけたい…

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