「トランプ氏の米国」に揺れるG7 対ウクライナで結束も緊張続く

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シャルルボワ=下司佳代子
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 カナダ・シャルルボワで14日に閉幕した主要7カ国(G7)外相会合は、合意形成に難渋しながらも、注目されたウクライナ政策を優先して一定の結束を示した。一方、貿易や外交の基本姿勢で米欧は相いれず、緊張関係は続く。約50年の歴史をもつ先進国の枠組みは「トランプ大統領の米国」に揺さぶられている。

 「非常に力強い声明になった。本当に満足している」。ルビオ米国務長官は閉幕後、記者団にそう語った。

 ロシアに融和的なトランプ政権が停戦交渉に前のめりになる中、メンバー国の間では当初、声明が出せないとの危機感があった。ロシアがウクライナへの全面侵攻を始めて3年となる今年2月24日にオンライン形式であったG7首脳会議では、ロシアを非難する文言を盛り込むかどうかで溝が埋まらず、共同声明発表が見送られたからだ。

ルビオ氏、声明を容認 当局者も驚き

 ウクライナが領土について妥…

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この記事を書いた人
下司佳代子
アメリカ総局|米国の外交・防衛
専門・関心分野
国際報道
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