今度の弥生人は酒に強い二重の女性 鳥取の遺跡から出土、復元3例目

清野貴幸
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 鳥取市青谷(あおや)町の鳥取県立青谷かみじち史跡公園で20日、青谷上寺地(かみじち)遺跡から出土した弥生時代の人骨から復元した成人女性の顔の胸像(復顔像)が公開された。髪は直毛で二重まぶた、眉毛が濃いなどの特徴がある。同遺跡で見つかった人骨を元にした復顔像が製作されたのは3例目。

 復元の元になったのは頭の骨で2000年度の発掘調査により弥生時代後期の遺構から見つかった。壮年の女性という。DNA分析などで国立科学博物館東京都)の協力を得て、県が約1年で完成させた。

 この日はお披露目式があり、除幕した平井伸治知事は「あまりリアルでびっくりした。不思議なくらい、私たち日本人の間違いなく祖先だと分かった」とあいさつした。青谷町に住む保育園児の山本陽叶(ひなと)さん(6)は「かっこよかった」。母の奈那さん(28)は「こういう感じの人が青谷に暮らしていたんだとびっくりした。見られて良かった」と話した。

 史跡公園によると、DNA分析で判明した、肌の色調が明るい▽ほくろができにくい▽虹彩(こうさい)の色が暗色系――といった特徴を復顔像に反映。他にも耳あかが乾燥タイプ、お酒に酔いにくいなどの特徴も分かったという。

 復顔像の1例目は成人男性で「青谷上寺朗(かみじろう)」、2例目は少年で「青谷来渡(らいと)」と名付けられた。県は今回の女性の名前も今後公募する。

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