第2回会社員からIOC会長選へ 働き方改革の真逆いく66歳日本人の素顔

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稲垣康介
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 国際オリンピック委員会(IOC)の次期会長を決める選挙が、日本時間20日深夜に行われます。トーマス・バッハ会長の後継候補に、日本の渡辺守成氏ら7人が乱立しています。

     ◇

 この日本人がいなければ、今回の国際オリンピック委員会(IOC)会長選が行われることはなく、現職のトーマス・バッハが異例の3期目突入となっていたかもしれない。

 国際体操連盟(FIG)の会長を務める66歳、渡辺守成だ。

 2023年10月、インド・ムンバイで開かれたIOC総会。五輪憲章が定める会長の最長任期12年を超え、「バッハ続投」を求める意見がIOC委員から申し合わせたかのように相次いでいた。

 そんな中、会場の委員約100人でたった1人、渡辺は反旗を翻した。

 ルール順守の尊さを掲げ、「過去には組織統治の失敗が汚職を招き、スポーツのイメージが損なわれた。IOCは各競技の国際統括団体の模範になるべきだ」と訴えたのだ。

 だが、賛同する意見は続かなかった。あの総会を、渡辺はこう振り返る。

 「私はバッハ会長を支持してきた。だからこそ、晩節を汚してほしくなかった」

 結果的にバッハは昨夏のパリ…

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この記事を書いた人
稲垣康介
編集委員
専門・関心分野
スポーツ 国際情勢から映る日本
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    小林恭子
    (在英ジャーナリスト)
    2025年3月18日17時0分 投稿
    【視点】

    この記事を読むまで、バッハ会長が退任することを知りませんでした。IOC=バッハ会長、というイメージでした。 でも、さらには、まさか日本人の方のひと声がその流れを作ったとは。驚きです。 IOCは欧州出身者の流れが強い組織ではないでしょうか

    …続きを読む