(古典百名山+plus:106)ジャック・デリダ『声と現象』 大澤真幸が読む

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 ■遅れる意識、つかめぬ起源

 フランスの哲学者デリダは、二〇世紀最後の四半世紀、思想界のスーパースターだった。「脱構築」「エクリチュール(文字)」「散種」等の新概念を繰り出しながら、西洋形而上学(けいじじょうがく)の「ロゴス中心主義」を批判する彼のテクストに、世界中の若き知識人が魅了された。

 『…

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