FRB、連続で政策金利据え置き 利下げ予想「年内2回」は維持

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ワシントン=榊原謙

 米国の中央銀行にあたる米連邦準備制度理事会(FRB)は19日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、2会合連続となる政策金利の据え置きを決めた。年内2回としてきた予想利下げ回数も維持した。一方、経済、雇用、物価の主要指標が軒並み「悪化」するとの見通しも公表。今後はトランプ大統領の関税政策をにらみながらの金融政策運営となる。

 政策金利は、ピーク時より1.0ポイント低い現状の年4.25~4.50%で維持する。記者会見したFRBのパウエル議長は、トランプ政権の政策を念頭に「不確実性は異常なほど大きい」と述べた。最近の物品の値上がりの一部は「関税によるものだ」とも明言した。

 激しいインフレの落ち着きを受け、FRBは昨年12月まで3会合連続で利下げし、その後、利下げは見合わせてきた。トランプ氏は特定の国や品目に次々に関税を課したり、予告したりしており、インフレ再燃と景気減速の両方が懸念されつつある。

 FOMCは19日公表した経…

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この記事を書いた人
榊原謙
アメリカ総局|米国経済担当
専門・関心分野
米国経済、世界経済