飛び出したら「勝ち」に 「黒ひげ危機一発」が原点回帰のルール変更

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山口博敬
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 ハラハラしながらたるにナイフを刺して遊ぶ「黒ひげ危機一発」が今年、発売から50年を迎える。これを記念してタカラトミーは7月、7代目の発売に合わせて遊び方のルールを変更。これまで「黒ひげ」が飛び出したら「負け」だったが「勝ち」に変える。50年前の発売当初のルールに原点回帰するという。

 「黒ひげ危機一発」が最初に発売されたのは1975年7月1日。友だち同士や家族で楽しめるおもちゃは年齢や言語を問わず世界中で楽しまれ、日本を含む47カ国・地域で累計出荷数計2千万個にのぼるロングセラーになった。

 商品名は危機「一髪」ではなく「一発」。勝敗が「一刺し(一発)」で決まるおもちゃの個性を楽しんでもらおうと、50年前の開発担当者が命名したという。たるの中で両手を縛られた海賊の親分の縄を剣で切り、救出する設定で、当初のルールは「飛び出させた人が勝ち」だった。

 ところが、テレビの人気クイ…

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    杉田菜穂
    (俳人・大阪公立大学教授=社会政策)
    2025年4月18日3時30分 投稿
    【視点】

    簡単なのに奥深い。このゲームの奥深さは、黒ひげが飛び出すまでの時間を向き合い、互いの表情を見ながら過ごすことが生み出すものにあるのだと思う。その奥深さは、「負け」が「勝ち」になっても変わらない。

    …続きを読む