すごむSBI北尾氏、因縁のフジに「対抗ならいつでも受けて立つ」
黒田健朗 西田理人
「物言う株主」の米投資ファンド、ダルトン・インベストメンツが、フジの親会社であるフジ・メディア・ホールディングス(FMH)の取締役候補として提案しているSBIホールディングスの北尾吉孝会長兼社長が17日、会見を開いた。FMHが発表した人事案を批判しつつ、「FMH側がダルトン側と協議し、役員選任案を再度提示すべきだ」と述べた。
グループ全体でFMH株を7.19%(1月時点)保有するダルトンは16日、6月開催予定の株主総会に12人を社外取締役候補として株主提案すると表明した。候補のひとりの北尾氏は2005年、堀江貴文氏のライブドアによる、当時フジの親会社だったニッポン放送の買収問題で、窮地に陥ったフジの「ホワイトナイト」(友好的な買収者)として登場した人物だ。
今月7日には、フジの一連の問題を受けて、当時の行動を悔いる文章を自身のSNSに投稿。この日の会見でもフジの経営中枢に40年以上いた日枝久氏を批判。「堀江君に悪いことをした。20年前の判断は珍しく外れていた」とも話した。
ダルトンは、FMHが3月下…