ドラクロワの絵画、75年ぶりに修復 ルーブル美術館で2日から公開

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村上友里

 19世紀の画家ドラクロワが1830年にフランスで起きた7月革命を描いた絵画「民衆を導く自由の女神」が、長年のニスや汚れを取り除く半年間の修復作業を終え、パリ・ルーブル美術館で2日から一般公開される。仏紙ルモンドなどが4月30日に報じた。

 自由の象徴である女神が三色のフランス国旗を掲げ、武装した人々の先頭に立つ姿を描いた絵画はフランス国家が31年、初公開時に購入し、74年からルーブル美術館に収蔵されている。国宝だが、フランス国外には1度だけ、1999年に日本に渡ったことがある。

 世界中で数え切れないほどの芸術家に模写され、抗議活動のプラカードなどにも描かれている名画だが、原画は色をより鮮やかにするため長年にわたって8層のニスを塗り重ねた結果、酸化して黄色く変色してしまっていた。

半年間の修復、そして現れた「青」

 ルーブル美術館は2023年…

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この記事を書いた人
村上友里
国際報道部
専門・関心分野
難民移民、人権、司法