SNSは10代のこころに悪影響? 世界で強まる懸念 英国は法規制

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村井七緒子 和気真也

 ソーシャルメディア(SNS)が若者の心の健康に及ぼす悪影響への懸念が、世界で強まっている。SNS利用と、摂食障害やうつ病といったメンタルヘルスの問題に関する研究が進み、脳の発達期にある10代の子どもたちが特に影響を受けやすいとの指摘もある。世界と日本の現状と取り組みを探った。

 目白大大学院修士1年の上條凜さんは2年前、学部の卒業論文で、インスタグラムを使う都内の女子大学生約150人にアンケートした。調べたのは、インスタへの投稿行動と、自分の体形への認識や心理的ストレスとの関連だ。

 調査では、自分の投稿への承認欲求が強い人ほど、体格指数(BMI)では「標準」や「やせ」でも自分を太っていると認識する「ボディーイメージのゆがみ」が強いという結果がでた。ゆがみが強いと、心理的ストレスが大きいという関係性も見られた。ボディーイメージのゆがみは、摂食障害につながる原因の一つとされる。

 上條さんは高校生の頃にイン…

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この記事を書いた人
村井七緒子
経済部|総務省担当
専門・関心分野
デジタル政策、AI、人権