【そもそも解説】自民党の「離党勧告」とは 過去には復党した例も
自民党派閥の政治資金パーティー収入をめぐる裏金事件で今週、関係議員への処分が注目されています。そもそも自民党の処分とは。「離党勧告」などはどういう内容なのか。いちから解説します。
Q 岸田文雄首相が、組織的に裏金を作っていた安倍派の幹部の一部について「離党勧告」の処分とする方向で調整に入った。離党勧告って重い処分なの?
A 自民党の処分には8段階ある。最も重いのが「除名」、次が「離党勧告」なので2番目に重い処分だ。3番目の「党員資格停止」だと、一定期間は党会合などに参加できない。「選挙における非公認」だと、処分中に選挙に無所属で出馬し、党の応援が受けられない。当初は「党員資格停止」「選挙における非公認」が想定されていたが、安倍派の幹部らへの党内外の風当たりは強く、幹部の一部について離党勧告とする方針に転換した。
Q 正式にはいつ、どこで決まるの?
A 4日にも自民党の「党紀委員会」を開いて決める方向だ。党所属議員が犯罪に関与したり、党の規律を乱す不適切な行為を行ったりした際、処分の重さを検討する党内組織だ。
Q 処分の対象は?
A 政治資金収支報告書の不記載(裏金化)があった現職議員は安倍派と二階派で82人にのぼる。対象者は不記載額500万円以上とし、82人のうち約40人とする方向で検討している。基準額に達しない議員は、幹事長による注意などにとどめる方向だ。
Q 首相は処分されないのか?
A 岸田派でも会計責任者に…
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