東京都千代田区二番町の日本テレビ旧本社跡地に高層ビルを建設する再開発計画について、区の都市計画審議会(都計審)は8日に計画の可否を採決する。計画をめぐる議論にかかわっていた区議が1月、官製談合防止法違反容疑で警視庁に逮捕されたことを受け、採決の見送りを求める声が上がっている。

 「区は住民の声に耳を傾けてください」。そんな文言が記された横断幕が今月1日午後、千代田区役所前で掲げられた。再開発計画に反対する区民の女性は「強引に計画を進めようとする区の姿勢に疑問を感じる」と語気を強めた。

 8日の都計審で焦点となるのは、日テレが1・2ヘクタールの計画地に建設を予定する80メートルの賃貸用オフィスビルだ。計画地の高さ制限は60メートルだが、最寄り駅のバリアフリー化や広場など、公共施設を整備する代わりに容積率を緩和して高い建物が建てられる「再開発等促進区」を適用する狙いだ。

宙に浮く逮捕された元区議が持つ都計審での1票
地元で賛否が割れる大規模再開発計画。8日に都計審の採決が迫る中、談合事件で逮捕された元区議が持つ1票は宙に浮いたままになっています。問題を掘り下げました。

 この計画に対し、もともと区内…

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