(書評)『「誉れの子」と戦争 愛国プロパガンダと子どもたち』 斉藤利彦〈著〉

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 ■遺児の悲しみさえ利用する国家

 表紙に掲載されている、張り詰めた表情の少年は、「大東亜戦争」の戦没兵士の遺児の一人、八巻春夫さんである。当時「誉れの子」と呼ばれていた遺児らを全国から集め、靖国神社に参拝させる式典が、1939年から43年まで毎年開催されていた。本書が「社頭の対面」と呼ぶこの行事で…

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