(書評)『へぼ侍』 坂上泉〈著〉

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 ■時流に乗り損ねた人へのエール

 志方錬一郎は大阪府士族。父は大坂東町奉行所与力だったが、鳥羽伏見の戦いで命を落とし、志方家は没落、錬一郎は幼い頃より薬問屋に丁稚(でっち)奉公に出された。かつて父が営んでいた剣術道場「士錬館」を再興しようと、商売の傍ら剣術の腕を磨くが空回り。「へぼ侍」とからかわれ…

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