戦争で父は片足失いて 102歳の母に見せた「9条の碑」で願う平和

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米沢信義

 戦争放棄などを定めた憲法9条の条文を刻んだ「9条の碑」が山梨県北杜市に建てられた。戦地で負った傷がもとで父親を亡くした中田宏美さん(78)が「非戦の誓いを広げたい」と願いを込めた。

 同市須玉町江草の県道沿いにできた「9条の碑」は土台も含めて高さ約180センチ。黒い御影石の表には9条の条文が刻まれ、平和の象徴であるハト2羽が描かれている。中田さん宅の敷地の一角で、碑の裏には中田さんが父母を詠んだ短歌が2首刻まれている。

母は生きぬき花を愛して

 戦争で父は片足失いて 母子…

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