「共産いる政権には入らない」玉木氏、会見で明言

国民共産立憲

吉川真布 鬼原民幸
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 次期衆院選へ向けた野党共闘の枠組みをめぐり、国民民主党玉木雄一郎代表は28日の記者会見で、政権交代が実現した場合でも「共産党が入る政権には入らない」と述べた。立憲民主党は共産を含む野党共闘をめざし、共産は「野党連合政権」の樹立を求めており、野党間の認識の差が浮き彫りになった。

 会見で玉木氏は、「日米同盟を基軸とせずに日本の安全・安心を保つすべが見当たらない」とし、「共産は日米安保に懐疑的。その意味で共産が入る形の政権であれば入らない」と断言した。そのうえで、「(立憲の)枝野幸男代表が(政権構想を)示さないと選挙協力も、政策調整もできない」と注文をつけた。

 一方、枝野氏は同日の会見で、玉木氏が共産を含む連立政権への参加を否定した点については直接の言及を避け、「政党が違うので、政策で違う部分があるのは当たり前」と強調。「地域ごとに色んな経緯と状況があることを踏まえて相談しなきゃいけないということは、国民民主とも共産とも話している」と述べるにとどめた。

 次期衆院選に向けては、立憲と共産は現在、約70の小選挙区で候補者が重複。立憲と国民民主も三つの区で重なっている。枝野氏は27日、玉木氏、共産の志位和夫委員長と相次ぎ会談。候補者の一本化をめざすことなどを確認した。(吉川真布、鬼原民幸

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