和歌山県の岸本知事、急逝惜しむ声 進めた働き方改革「ライフが先」
松永和彦 菊地洋行 寺沢尚晃 勝部真一 白木琢歩
和歌山県の岸本周平知事が15日、急逝した。68歳だった。2022年12月に就任し、任期の後半を走るさなかだった。各関係者からは人柄や実績を惜しむ声が聞かれた。
「男性育休100%」掲げる
「ワーク・ライフ・バランスではなく、ライフ・ワーク・バランス」
ライフを先に出すのは、岸本知事の独特の言い回しだった。仕事よりも生活を大切にしてもらいたい。「職員が笑顔でないと県民を笑顔にできない」と、たびたび口にした。それが県民へのサービス向上や、職務の効率を上げることにつながるという思いからだった。
22年12月に知事に就任してからは、県職員の働き方改革に率先して取り組んだ。昼食をとりながら職員と対話する「おにぎりミーティング」で、現場の声に耳を傾けた。
リモート勤務、カジュアルな…