幽玄の竹灯 赤目渓谷を彩るライトアップが始まる

吉住琢二
[PR]

 三重県名張市景勝地、赤目四十八滝を竹明かりでライトアップする「赤目渓谷 幽玄の竹灯」が始まった。来年1月31日まで続けられ、観光閑散期の新たなイベントとして地元は誘客効果に期待している。

 24日夜には、市関係者らが赤目自然歴史博物館で記念式典を行った後、渓谷入り口から200メートルほど先の霊蛇(れいじゃ)滝付近の会場で点灯式に臨んだ。午後4時半、ワークショップで竹明かりを作った小学生らが点灯ボタンを押すと、滝の周辺や遊歩道に設置された約1千個の竹のオブジェに一斉に明かりがともった。

 竹明かりは、長さ30センチ~4メートルの竹筒に穴を開けて様々なデザインを描いたもので、市民グループ「竹雀(たけすずめ)」や子どもらが制作。夜の闇が増すにつれて鮮やかな光の模様が渓谷を染め上げ、訪れた多くの市民や観光客はスマートフォンやカメラを手に幻想的な情景に見とれていた。

 市エコツーリズム推進協議会内の実行委による竹明かりイベントは、竹林整備で出た間伐材を有効利用し、その収益を環境保全に役立てることを目指す。2~3割の集客増が目標という実行委の増田成樹さんは「観光推進と環境保全のサイクルをうまく回していきたい」と話す。

 ライトアップは午後4時半~8時。入場料は大人600円、小中学生300円。期間中は路線バスの運行時間も延長する。問い合わせは赤目四十八滝渓谷保勝会(0595・41・1180)。(吉住琢二)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら