ミャンマー地震、邦人1人と連絡取れず 倒壊したマンションの住人か

マンダレー=笠原真 マニラ=大部俊哉
【動画】ミャンマーを震源とした地震を受け、各地で救助活動が続いている=笠原真撮影/ロイター・TPBS
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 在ミャンマー日本大使館によると、28日に起きたマグニチュード(M)7.7の地震の震源に近い中部マンダレーで、日本人1人と連絡が取れなくなっている。地震で倒壊したマンションに住んでいたとみられ、日本の外務省は在ミャンマー日本大使館を通じて、ミャンマー側に捜索と救助を要請したという。

 マンダレーはミャンマー第2の都市で、建物の倒壊や火災などの深刻な被害が多数報告されている。市内では11階建てマンションの下層階が完全に押しつぶされた状態になり、日本人1人を含む、多くの住民が中に取り残されているとの情報がある。

 救助隊に参加しているボランティア団体のメンバーが30日午後、このマンションの倒壊現場で朝日新聞の取材に応じ、約700人が閉じ込められている可能性があると語った。15人が救出されたという。AFP通信は29日、赤十字職員の話として90人が中にいる可能性があると報じていた。現場では数百人との見方もあり、情報が入り乱れている。

 ミャンマー国軍は、地震の死者がミャンマー全土で1700人、負傷者が3400人に上ったと発表している。

 隣国タイの首都バンコクでは、地元当局によると、地震の死者が17人、行方不明者が約80人となっている。

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この記事を書いた人
笠原真
ヤンゴン支局長兼アジア総局
専門・関心分野
紛争、難民、格差
大部俊哉
マニラ支局長|東南アジア・太平洋担当
専門・関心分野
安全保障、国際政治、貧困問題
ミャンマー地震

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