拳銃はなぜハワイから日本に? 万博直前、空港検査から見えた危うさ
ハワイから関西空港へ入国したアメリカ国籍の男(73)が、拳銃を所持していた疑いで逮捕された。拳銃はなぜ、空港の荷物検査をすり抜けたのか。大阪・関西万博の開幕を13日に控えるなか、水際対策をめぐる課題が見えてきた。
兵庫県警によると、男は3月22日、観光目的でハワイ州ホノルルのダニエル・K・イノウエ国際空港から関西空港に到着した。
翌日、大阪府内のホテルで拳銃を日本に持ち込んだことに気づき、神戸港でクルーズ船に乗った際に船上スタッフに申告したことで事件が発覚した。
県警の調べに、男は「護身用に持っていた。来日時は(預け手荷物の)スーツケースに入れていた」と供述しているという。
「出国時の検査が前提」
大阪税関によると、入国時には、税関が手荷物検査をする。
飛行機から降りた乗客は、荷物を受け取ったあと「携帯品・別送品申告書」に国内へ持ち込む品物を記入し、提出する。申告書には、銃砲や爆発物を持っているかを「はい・いいえ」で回答する項目もある。
税関職員は申告書を見たうえで、必要に応じて荷物のX線検査をしたり、目視で確認したりするという。
すべての手荷物についてX線検査をしているかどうかについて大阪税関は「取り調べの関係上、控える」としている。
男が今回、申告書をどう記入…
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