不慣れな地震、避難所も非常食もなく ミャンマー、路上で過ごす人々

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ピンマナー=笠原真
【動画】ミャンマーを震源とした地震を受け、各地で救助活動が続いている=笠原真撮影/ロイター・TPBS
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 28日にミャンマー中部を襲った地震から、3日目を迎えた。今も、被災者が余震によるさらなる建物の倒壊を恐れ、屋外での避難生活を余儀なくされている。帰宅のめどは立たず、今後を見通せない不安の時間が続いている。

 首都ネピドー郊外のピンマナーでは29日、通りの左右に倒壊した建物が並んでいた。首都の近くで、最も大きな地震の被害があった地域とみられる。

 路上で30人ほどが椅子に座り、心配そうに半壊した建物を見つめていた。その建物の住人で、自営業のティティハンさん(53)は「余震で倒壊の恐れがあるから、警察から『外にいなさい』と言われている」と話す。今は屋外に避難しているが、必要な物資を取りに行くとき、短時間だけ自宅に戻る。

 地震で大きな横揺れを感じた後、地下で爆発が起きたような突き上げを感じた。街全体の状況は分からないが、ティティハンさんは「近所だけで40人ほどが亡くなった」と言う。

 ミャンマーでは小さな地震が起きることはあるが、今回のような大規模な揺れは異例だ。

 現地では地震に不慣れな人が…

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この記事を書いた人
笠原真
ヤンゴン支局長兼アジア総局
専門・関心分野
紛争、難民、格差
ミャンマー地震

ミャンマー地震

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