ぼくは未来の親友を失った 外岡秀俊さんを悼む 寄稿・池澤夏樹

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 人生にはすぐ横のトラックを走る仲間を見ながら行くということがある。競走ではなく並走。

 外岡秀俊はそういう相手だった。

 会ったのは二回ほどしかないし、それも立ち話くらい。友人とは呼べない。

 しかし彼が朝日新聞のヨーロッパ総局長としてロンドンにいた時から署名記事はすべて読んできた。ぼくもフランス

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