国内最高齢83歳の市長落選 50歳新顔に敗れる 群馬・太田市長選

水山和敬 高木智子

 群馬県太田市長選は13日投開票され、無所属新顔で前自民県議の穂積昌信氏(50)が、無所属現職で6選を目指した国内最高齢市長の清水聖義氏(83)を破り、初当選を果たした。当日有権者数は17万2995人、投票率は39・74%(前回29・56%)だった。

 清水氏が初当選したのは旧太田市時代の1995年で、これを含めた通算8期は全国最多だった。今回の選挙戦では、30年間続いた長期市政への評価が最大の焦点となった。

 穂積氏は「若い市長」「世代交代」をキャッチフレーズに高齢・多選批判を展開。情報公開の強化やSNSなどを使った市民との対話を進めて市民が参加しやすい市政にすることを公約に掲げた。

 市長選には非自民系の県議も立候補を検討していたが、穂積氏への一本化に成功。現市政への批判票を取り込み、保守分裂となった一騎打ちの大接戦を制した。

 清水氏は「(在任期間は)長いかもしれないが、太田を大きく変えてきた」と、給食費無料化や乳幼児のオムツ使い放題などの実績をアピールしたが、及ばなかった。

太田市長選の確定得票(敬称略)

穂積 昌信 50 無新 35091

清水 聖義 83 無現 32989…

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この記事を書いた人
高木智子
前橋総局|群馬県政担当
専門・関心分野
社会、人権、地方