(書評)『もののけの日本史』 小山聡子〈著〉

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 ■郷愁を覚える死者と生者の交流

 正岡子規は子供に「妖怪変化」のような荒唐無稽な話はしてはならないと言う。妖怪など存在しないと知っても様々なことを恐れるからだと。理屈よりも感情が勝ることを危惧する。妖怪学者・井上円了(えんりょう)まで同じようなことを言う。不可思議なものや感情を否定して理屈を肯定し…

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