(書評)『エッセイ集 物理村の風景 人・物理・巨人・追想をちりばめた宝石箱』 亀淵迪〈著〉

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 ■ゆったり流れる時間の下で研究

 情報が途絶した第2次世界大戦下にあっても、湯川・朝永に代表される日本の素粒子理論物理学者は、独創的な研究を継続していた。おかげで、その薫陶を受けた世代は、その後、欧米に渡り世界的に活躍できた。

 その一人が93歳になられる著者で1950年代後半から60年代にかけて…

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