(書評)『僕の大統領は黒人だった バラク・オバマとアメリカの8年』(上・下) タナハシ・コーツ〈著〉

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 ■苦悩が育んだ柔らかな「社会派」

 あの米連邦議会「襲撃」事件の後ではもはや思い出すことさえ難しいが、いまから12年前、「ポスト・レイス」(脱人種)という言葉が、つかのま、輝かしい希望と感じられたことがあった。

 2009年、初の「黒人」大統領となったオバマ氏の就任式前後のことである。だが次第に「…

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