(書評)『武器としての「資本論」』 白井聡〈著〉

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 ■マルクス読み直しをいきいきと

 舌鋒(ぜっぽう)鋭い政治学者、白井聡の新刊である。タイトルは激しいが、語りはむしろいつにもなく優しく、かつ易しいように感じた。

 カール・マルクス『資本論』を、著者自身も学び直すごとく語っていく。そこでは当然、価値論や剰余論というおなじみのマルクス経済学の概念も数…

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