(書評)『ドキュメンタリー作家 王兵 現代中国の叛史』 土屋昌明、鈴木一誌〈編著〉

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 ■忘れ去られる現実を映画で残す

 歴史学の分野ではドキュメント(公文書)のみを「史料」とする立場が長年かけて修正されているが、映画の世界でも個性的なドキュメンタリー作品の抬頭(たいとう)で、単なる「記録」映画とドキュメンタリーは違うという認識が広まってきた。

 特に中国映画界では公的機関による「記…

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