(書評)『校歌の誕生』 須田珠生〈著〉 『音楽文化 戦時・戦後』 河口道朗〈著〉

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 ■情感に訴え動員する危険と魅力

 今春からのNHK連続テレビ小説「エール」の主人公のモデルは、「六甲おろし」や「モスラの歌」など、人々に愛され歌い継がれる曲を残した作曲家の古関裕而氏である。古関氏や、その先達である山田耕筰氏など、戦前から戦後にかけての著名な音楽家らは、多数の学校の校歌も作曲してい…

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