日枝氏ら、第三者委報告待たず退任発表 「刷新感」急いだフジの内情

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滝沢文那 黒田健朗
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 元タレントの中居正広さんが起こした女性とのトラブルをめぐり、フジテレビと親会社のフジ・メディア・ホールディングス(FMH)は27日、第三者委員会の調査報告書の公表を待たずに、大規模な役員人事に踏み切った。長く経営に関わった日枝久氏(87)も両社の取締役を退任する。

 「信頼回復のためにできる限り早い方がいいという判断」。この日の取締役会後、報道陣の取材にそう語ったFMHの金光修社長とフジの清水賢治社長が秘密裏に進めてきた人事だった。清水氏は「よくぞ本当にここまでたどり着いたというのが、本当に私の実感です」。女性の登用や若返りも打ち出した。ある社外取締役は「文句の付けようのない人事ではないか」とみる。

 焦点は、41年間にわたり取締役としてフジの経営に関わり、人事などに大きな影響力を持つフジの象徴・日枝氏の退任だった。

 日枝氏は今回の事案について…

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この記事を書いた人
滝沢文那
文化部|放送担当キャップ
専門・関心分野
放送・芸能、批評、思想、文学、演劇
黒田健朗
経済部|総務省担当
専門・関心分野
漫画、アニメ、放送
  • commentatorHeader
    常見陽平
    (千葉商科大学准教授・働き方評論家)
    2025年3月28日7時20分 投稿
    【視点】

    ■「楽しくなければテレビじゃない」 刷新「感」ではなく刷新に期待する  この春の人事で、フジテレビでは2000年代入局の担当部長クラスだった藤井修氏が編成局長に大抜擢されたそうだ。これは「刷新感」がある。この件についてふれたメディアはまだな

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