歩行者は7歳、自転車は16歳が最多 学校慣れた時期に目立つ事故

板倉大地
[PR]

 昨年までの5年間の交通事故による死傷者のうち、歩行者の年齢別では小学1~2年生に当たる7歳が3436人、自転車の利用者では高校1~2年生に当たる16歳が1万7141人で最も多かった。6日から始まる春の全国交通安全運動を前に、警察庁が発表した。

 子どもたちが小学校や高校に入学して慣れてきたころに登下校などで事故に遭っている可能性があり、警察庁は安全に注意を払うよう呼びかけている。

 交通事故による歩行中の死傷者の年齢別で最多だった7歳のうち、死者は12人、負傷者は3424人だった。6~12歳の児童が歩行中に巻き込まれた事故のうち、死者は33人、重傷者は1842人にのぼり、これら事故の4割近くが登下校中だった。

 児童側の違反別では道路への飛び出しが目立つといい、警察庁は、保護者が登下校に付き添ったり、交通ルールを教えたりするよう呼びかけている。

 5年間の自転車利用中の死傷者のうち、16歳の死者は14人、負傷者は1万7127人。高校生全体でみると、死者32人、重傷者2524人で、登下校中の事故が7割近くを占めた。高校生の死者・重傷者2556人のうち、ヘルメットを着用していたのは8.4%にとどまる。警察庁は自転車の利用時のヘルメット着用を呼びかけている。

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【春トク】締め切り迫る!記事が読み放題!スタンダードコース2カ月間月額100円!詳しくはこちら

この記事を書いた人
板倉大地
東京社会部|警察庁担当
専門・関心分野
事件、事故、警察行政