ラジオのAMとFMって何? 電波に情報を乗せる仕組みに違い
東京都・矢島博さん(74)からの質問
ののちゃん ドライブで山の方に行った時、ラジオが聞こえづらくなったんだ。お母さんが「FMからAMに切り替えよう」って言ってたけど、何のこと?
藤原先生 色んな場所で聞けるラジオは便利だし楽しいよね。FMとAMは、電波の特徴を生かした2種類の放送方法のことだよ。
のの 電波って?
先生 電気的なエネルギーの変化を、遠くまで高速に伝える方法だよ。太陽から届く光も、電波の仲間だね。ラジオの場合は、ニュースや音楽など音の情報をアンテナから電波に乗せて空に放っている。情報を乗せるために、電波の形を変えることを変調(モジュレーション)と言って、これがMだ。
のの じゃあAMのAは?
先生 電波の振れ幅をアンプリチュードと言ってその頭文字のA。振れ幅の変化に情報を乗せる方式がAMだね。簡単な電子回路でつくれて、100年前の1925年3月に日本で初めてラジオ放送が行われたのもAMだったよ。
のの すごい! FMが聞こえない山中でもAMは聞こえたよ。
先生 FMよりも波長が長くて、山影に回り込んで届きやすいんだ。遠くにも届くから、海を越えて外国の放送が日本に届くこともある。一方で雷の時などに雑音が入りやすい弱点もある。
ののちゃんは、朝日新聞に連載されている漫画の主人公で、小学3年生。学級担任の藤原先生を相手に、身の回りの不思議を質問します。聞いてほしい疑問はこちらへ。science@asahi.com
のの FMのFは?…
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