「独居限定モーニング」に集う高齢者 同じ境遇だからこそ…

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寺西哲生
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 独居の高齢者が2050年には1千万人を超えるとされ、孤立対策が喫緊の課題となるなか、「モーニング文化」に着目したユニークな居場所づくりに取り組んでいる自治体がある。

 3月の平日、午前9時になると、岐阜県可児市の中恵土地区センターに続々と高齢者が集まってきた。

 毎月1回のペースで開催されている「おひとりさまモーニング」だ。

 この日の参加者は60代から90代までの12人。参加費100円でコーヒーなどの飲み物、パンとお菓子が用意され、約2時間の間、参加者は思い思いにおしゃべりを楽しむ。

 高齢者が集う場は各地にあるが、「おひとりさまモーニング」の特徴は、参加対象が「独居限定」であることだ。

「経験者にしか分からない」

 中恵土地区センターの事務員…

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この記事を書いた人
寺西哲生
岐阜東部支局長
専門・関心分野
多文化共生、働き方改革、教育
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    マライ・メントライン
    (よろず物書き業・翻訳家)
    2025年3月28日7時30分 投稿
    【視点】

    不利な要素を「特権」として活用できる状況を、人間は常に潜在的に求めている。これはその心理を活用した巧い営業戦術といえるが、しかし、もしムーブメントとして拡大すればするほど現場にて、ここで書かれている以上の軋轢が生じそうな気がしないでもない。

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    福原麻希
    (医療ジャーナリスト・介護福祉士)
    2025年3月30日14時21分 投稿
    【提案】

    介護福祉士で、いまはデイサービスで働いている。利用者さんとご一緒していると、「雑談は生きるエネルギーになる」を実感する。話の内容が今日の天気でも、桜の開花状況でも何でもいい。話をしようとすることが刺激となる。 独居限定にすることは、「ピア(

    …続きを読む