高校の新教科書「生成AI」の扱いに差 教科書検定制度の限界?

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植松佳香 編集委員・宮坂麻子 上野創 高浜行人
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 2026年春から使われる高校教科書の検定結果が公表された。今回検定された教科書には、生成AI(人工知能)など近年の時事も反映されたが、その分量は各社で差が目立つ。背景には、教科書検定制度の制約もある。

 プログラミングなどを学ぶ必履修科目「情報Ⅰ」の教科書は、13点のうち11点に、生成AIについての記述があった。

 他教科も含めると、生成AIが書かれたのは8教科48点に上る。生徒の議論のテーマとして扱ったり(国語)、活用の注意点を説明したり(家庭科)、取り上げ方は様々だった。

 開隆堂の「情報Ⅰ」は、「生成AIを使ってみよう」など、生成AIの活用の特集を6ページにわたって掲載。質問文入力のコツや、BGM生成など動画制作への活用方法、ゲーム開発への応用例を紹介し、個人情報に関する注意点にも触れた。「情報Ⅰ」で生成AIを扱った11点のうち5点は、このように仕組みや利用法、注意点などを幅広く盛り込んだ。

 一方、残りの6点は部分的な記述にとどまった。小さなコラムでの簡単な説明や、イラストのみの紹介もあり、教科書会社によって扱いの差が出た。

 生成AIの認知度は、Chat(チャット)GPT登場の22年11月以降に急速に高まった。このため、学習指導要領に「生成AI」の記述はない。今回と同じ高校1年生向け教科書を対象とした前回検定(20年度)でも記述はほぼなく、大きな変化となった。

あえて詳しく書かない教科書も

 生成AIは生徒に身近で、重…

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この記事を書いた人
植松佳香
東京社会部|教育担当
専門・関心分野
子ども、教育、労働、国際関係
宮坂麻子
編集委員|教育・こども担当
専門・関心分野
教育・こども