スパイに狙われやすい日本企業 進まぬ対策、6割「投資していない」

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金子和史
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 研究データを中国企業に漏らしたとして、不正競争防止法違反の罪に問われた「産業技術総合研究所」の元研究員、権恒道(チュエンホンダオ)被告(61)に対し、東京地裁は25日、懲役2年6カ月執行猶予4年、罰金200万円の有罪判決を言い渡した。

 「多くの日本企業はセキュリティー対策が不十分で危機意識も低い。産業スパイが狙いやすい環境だ」。企業の情報漏洩(ろうえい)対策などに詳しい梅林啓弁護士はこう指摘する。

 企業の機密情報を狙う産業スパイには①情報入手のため企業に中途入社する②外部の人物が特定の社員に声をかけて漏洩を持ちかける――といったパターンがあるという。

 2020年には、ロシアの元…

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この記事を書いた人
金子和史
東京社会部|裁判担当
専門・関心分野
事件、司法