つばさの党の妨害行為、慎重だった警視庁が逮捕に踏み切った判断
「民主主義の根幹である選挙の自由と公正を害した、極めて悪質な事案だ」。17日、東京・霞が関の警視庁本部。つばさの党の3人の逮捕を発表した藤山智将・捜査2課長はこう指摘した。
告示日の4月16日、東京都江東区のJR亀戸駅前。無所属新顔の乙武洋匡氏(48)陣営が演説する中、つばさの党の黒川敦彦容疑者(45)らは、電話ボックスの上から拡声機で大声を出したり、車のクラクションを鳴らしたりした。今回の逮捕容疑となった妨害行為は、約50分間にわたった。
黒川敦彦(45)、根本良輔(29)の両容疑者ら3人はその後も、他陣営の選挙カーを追いかけ回してマイクで発言を続けたり、他の選挙事務所の前で太鼓を鳴らしたりした。こうした行為を「凸(トツ)」「カーチェイス」などと称し、撮影した動画をユーチューブで配信した。
つばさの党の行為により、選…
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- 【視点】
つばさの党の活動の異様さは、単に街宣が過激だっただけでなく、ライブで見ている視聴者、支援者を巻き込んだ即興演劇のような状態だったことにもあると思う。 実際に東京15区補選を現場で見ていて驚いたのは、告知されていない各陣営の街宣や演説会の現
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