「性暴力」に向き合う 加害認めた長崎の平和資料館が半年ぶりに再開

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小川崇

 朝鮮人被爆者の実態調査や支援に取り組んだ長崎市の牧師で元市議の故・岡正治氏(1994年、75歳で死去)から生前、女性が性暴力の被害を受けたと訴えた問題で休館していた資料館(同市)が1日、半年ぶりに再開した。館名から岡氏の名を外し、岡氏に関する展示を撤去して新たに「性差別と性暴力」のコーナーを掲げた。

 岡氏の性加害を認め再出発するという姿勢を打ち出し、名称は「岡まさはる記念長崎平和資料館」から「長崎人権平和資料館」に変更した。資料館は、岡氏の没後の95年に開館し、日本の加害の歴史や戦争責任に焦点を当てた展示などをしてきた。

 資料館によると、女性は岡氏から生前に「性暴力を受けた」と2020年、投稿サイトで明らかにした。女性への対応について、同館は昨年、関係者を通じて女性から被害状況などを聞き取り、「事実と受け止める」として、対応が遅れたことなどを女性に謝罪し、同年10月、休館した。

 展示内容について、資料館を…

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この記事を書いた人
小川崇
長崎総局
専門・関心分野
戦争・平和