101歳SL、余生はふるさとで JR九州社長「人吉市に譲渡へ」

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今村建二
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 JR九州観光列車「SL人吉」を牽引(けんいん)してきた蒸気機関車が、余生を「ふるさと」熊本県人吉市で送ることになった。同社の古宮洋二社長が24日、明らかにした。豪雨から復興途上の地元からは歓迎の声が上がった。

 機関車は国産で現役最古の101歳。この日は、前日のラストランに続き、地元の自治体関係者らを招待して熊本―八代間を走った。八代駅のホームで開かれた運行終了式典で、古宮社長は「101年の歴史はここで終わるが、次を人吉で迎えていただきたい」と述べた。

 式典後の取材に、古宮社長は保存先を人吉に選んだ理由について、多くの誘いの中でも特に熱心だったことや、一時期を矢岳駅(人吉市)の展示館で過ごしていたことに加え、2009年にSL人吉が2度目の復活を遂げて凱旋(がいせん)した際、沿線住民が手を振って出迎えてくれたことを挙げた。

 「あれが後の(観光列車を)手を振って迎える文化につながった」

 人吉市には「今のところ無償で譲渡したいと考えている」としている。

 松岡隼人市長は「(豪雨から…

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