「会計責任者が勝手に」政治家の釈明、専門家は「あり得ない」と指摘

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聞き手・小村田義之
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 自民党派閥の裏金事件で永田町に激震が走っていますが、カネを出した企業の方も気になるところ。なぜパーティー券を購入するのか。この先、どうすればいいのか。内情に詳しい会計学者の八田進二さんに聞きました。

     ◇

 ――企業はなぜパーティー券を購入するのですか。

 「政治とカネの問題で永田町に焦点が当たっていますが、カネを払う企業にも目を向ける必要があります。企業とすれば、パーティー券購入は『必要悪としてのお付き合い』です。本音を言うと『業界に都合のいい政策を提言してほしい』『都合の悪いことは国会で言わないで』ということですから、全く節操がない」

 「業界団体は族議員をはじめ全方位で付き合っています。議員からそれとなく『あちらは優遇されているけど、僕のところは来ないね』と言われることは、ありますよ。だから一様に付き合っておく。誰がいつ大臣になるか、わからないから。カネを持ってくる業界とそうでない業界が対立したらカネの力がものを言ったり、冷遇されたりするわけです」

 ――どこから払っているんですか。

交際費や個人負担、使途不明金で処理も

 「会計上は交際費で処理でき…

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