第9回「まもなく選別の時代がくる」 環境や社会重視、本業でこそ試される

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加藤裕則
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 環境や人権、労働環境の改善など社会的な課題の解決にどう貢献できるかが、企業の価値を左右しつつある。余力でこなす「社会貢献」ではなく、本業でこそ、環境や社会を重視するサステイナビリティー(持続可能性)と利益の両立が試される時代。日本企業がとるべき針路とは。

 昨年11月、東京駅近くのビルの一室。植物性油脂や業務用チョコレートを手がける不二製油グループ本社(大阪市)の酒井幹夫社長(64)は、証券会社のアナリストらと向き合っていた。

 出席者が気にしたのは業績だけではない。パーム油の「サステイナビリティー」について問うたのだ。

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