安倍派の「裏金」訂正、使途も時期も不明だらけ 中抜きの金額も不明

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 自民党の清和政策研究会(安倍派)の政治資金収支報告書が31日、訂正された。これまで「なかったこと」にされてきたパーティー収入は公開された3年分だけで計4億円超。それらが、いつ議員側に渡ったかは「不明」とされたものも多く、何に使われたのかも含めて不透明さは残ったままだ。

 パーティー収入の訂正は、2020年分が1億262万円から2億6383万円(1億6121万円増)▽21年分が1億2万円から2億7187万円(1億7185万円増)▽22年分が9480万円から1億9762万円(1億282万円増)。これまで不記載となってきたパーティー券の売り上げの追記で、3年分の訂正前の記載総額は、実際の半額以下だったことになる。

 ほかに、19年から20年への繰越金約75万円分も追記された。

 派閥から「寄付」として追記…

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    長野智子
    (キャスター・ジャーナリスト)
    2024年2月1日9時45分 投稿
    【視点】

    「赤信号、みんなで渡れば怖くない」というツービートのネタじゃありませんが、当たり前ですが、赤信号は渡ってはいけないわけで。現状、起訴の基準が金額で区切られているけど、「バレなきゃいいや、みんなやってるし」という精神性はみな同じ。そもそもこう

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