福岡市地下鉄、車両更新へ 防犯カメラで常時監視、キャリー置き場も

大下美倫
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 福岡市地下鉄の空港線・箱崎線の車両の一部が老朽化のため、来年秋から順次新しくなる。同市が11月30日、車両のデザインや機能を発表した。子ども連れや旅行客をはじめ、多様な利用者が快適に使えるよう工夫したという。

 新車両の4000系には各車両に4台の防犯カメラを設置。地下鉄としては初めて、乗務員や同市交通局職員がリアルタイムで車内の状況を確認できるという。座席は通勤に使われる電車としては広めの幅にしたほか、一部の優先席では立ち座りの負担を減らすため、座面を他の座席より6センチ高くし、座席間にひじ掛けを設けた。

 福岡空港駅寄りの6号車には、座席の間にキャリーケースなど大型の荷物を置けるスペースもある。地上を走るJR筑肥線に乗り入れているため、2歳ほどの子どもの身長でも車窓を楽しめる高さの大きな窓も設けた。

 市によると、新車両に置き換わるのは、同市地下鉄が開業した1981年から使われていた車両。新車両導入は27年ぶりで、2027年度までに6両18編成を導入する予定だ。費用は1両あたり約2億円という。(大下美倫)

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