違反理解8割、でも見てしまうスマホ 減らない自転車「ながら運転」
古庄暢
自転車の走行中に携帯電話を使う「ながら運転」や飲酒運転。運転中の相次ぐ事故を受けて昨年11月に罰則が強化され、茨城県内でも違反への指導警告件数は増加しているが、自転車利用者の意識に変化はあるのか。9日朝、警察官による取り締まりの現場を記者が取材した。
午前7時すぎのJR土浦駅前。春の全国交通安全運動にあわせて、土浦署や県警交通指導課などによる取り締まりや啓発ビラの配布が行われた。近くの駐輪場から学校まで自転車で登校する高校生が行き交うなか、取り締まり中の警察官がスマートフォンを使いながら自転車で先を急ぐ高校1年の男子生徒に停止を求めた。警察官は法律で禁止されている「ながら運転」をしていたとして、生徒に指導警告の切符を切った。
記者が生徒に話を聞くと、この春入学したばかりといい、「道が不安で思わずスマホで地図を見てしまった」と話した。
「ながら」の死亡・重傷事故、昨年最多に
茨城県警によると、県内で昨…