第1回インスタに目がとまり美容手術 眼球の筋肉「切断」、医師はミス否定

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甲斐江里子 三浦淳
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 きれいになりたい。東京都内に住む30代の女性がそう思ったきっかけは、夫の不倫だった。

 不倫相手は女性よりもひと回り以上年上。女性として「負けた」気がした。自己肯定感がぼろぼろに傷つけられた。

 「夫を見返してやりたい。自信をもちたい」

 すがるように選んだのが、美容医療だった。

 情報はSNSで集めた。

 あるインスタグラムに目がとまった。

 都内の美容外科クリニックの男性医師がライブ配信で、視聴者の質問に真摯(しんし)に答えている姿が好印象だった。

 クリニックのホームページには数多くの症例も載せられていた。

 2022年秋、クリニックを訪れた。

 初めての美容医療。この日は相談だけのつもりだった。

 カウンセリングで鼻筋を通したいと相談した。医師から「目も気になるね」と目の周りの手術を勧められた覚えがある。

記事後半では、執刀した医師と、「師匠」という医師に話を聞いています。

腫れ上がった顔、視界が二重に…執刀医「100点」

 そして、医師はこう付け加え…

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    藤田結子
    (社会学者)
    2025年4月11日8時5分 投稿
    【視点】

    女性や若者(最近は男性も)が美容整形手術を受けるのは、子どもの頃から広告や他のメディアから、美しくなれ、かわいくなければ価値はない、といった大量のメッセージを浴び続けることが一つの理由です。 日本で、女性たちが一生のうちに浴びる「美しくあ

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    杉田菜穂
    (俳人・大阪公立大学教授=社会政策)
    2025年4月11日11時55分 投稿
    【視点】

    (国際的にみると体形に関する手術が一定割合を占めているのに対して)日本では、二重まぶたをつくる手術をはじめとしてほとんどが顔面の手術に集中していることを指摘する調査結果を見たことがある。美容手術を受けることがその人にとっての楽しみになってい

    …続きを読む