第7回オープンハウスのIR資料に「おい、話が違うだろ」三栄建築元社長

有料記事「疑惑の小切手」 不動産と暴力団

聞き手・藤田知也

 暴力団への利益供与などを疑われ、警視庁に会社法違反(特別背任)容疑で書類送検されたものの、不起訴となった三栄建築設計の創業者、小池信三氏(55)。朝日新聞の取材では、三栄建築が東京都公安委員会から勧告を受けた日、のちに同社を買収するオープンハウスグループの荒井正昭社長(58)から電話があったと明らかにした。インタビューの後編では、6割超の保有株を手放した経緯や売却で得た資金の使途を聞いていく。

 ――オープンハウスの荒井社長から電話があったのは6月20日のいつごろですか。

 「夕方くらい、まだ明るい時間でした。三栄建築が勧告を受けたという記事がネットに出たあとです」

 ――何を言われたのでしょう。

 「こうなったらもう株を手放さないとしょうがないだろ、と。どうするんだ、と」

 ――それに対して小池さんは。

 「『株を手放す気はない』と答えて、いったん電話を切りました。そのときは(株を売る気は)全然なかったから」

 ――オープンハウスの公表資料では、6月24日の土曜日には、小池さんの方からオープンハウス側に「支援の打診」をしたとされています。

 「僕の認識とは、ちょっと違いますね」

荒井氏とは「年2、3回のご飯」の仲

 ――どういうことですか。

 「その日は確かに僕が電話し…

この記事は有料記事です。残り2761文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
藤田知也
経済部
専門・関心分野
経済、事件、調査報道など