安倍内閣が崩した最高裁判事選びの「慣例」 6年経て「元通り」に
遠藤隆史 千葉雄高
新たな最高裁判事に6日、弁護士出身の宮川美津子氏(63)=愛知県豊橋市出身=が就任した。入れ替わりで定年退官した山口厚氏(70)は6年前、当時の安倍晋三内閣が「慣例」を破る形で任命したとされ、後任人事が注目されていた。
宮川氏はこの日の就任会見で「弁護士としては知財分野を専門にしてきたが、最高裁判事としては幅広くあらゆる分野の法律を検討していかなければならない。知財の仕事が回ってきた際は、経験や知識を他の裁判官と共有できると期待している」と述べた。
「これで『元通り』だ。ほっとした」。山口氏の後任に弁護士出身の宮川氏が決まったことを受け、日本弁護士連合会の幹部はそう話した。
背景には、山口氏が判事に就任した2017年の経緯があった。
「弁護士枠の削減か」
15人いる最高裁の裁判官は…
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- 【視点】
安倍・菅政権のもと、日本社会が長い時間をかけて育んできた様々な社会規範が「1強」によって壊された(そして、私たちの社会の多数派は、それを容認してきた)。その揺り戻しに関する今回の記事。元に戻ったというよりも、後半で示されている、戻りきらなか
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