カナダのカーニー首相が28日、就任後初めてトランプ米大統領と電話協議をした。両首脳は会談の場を持つことでも合意したが、カーニー氏は米国による新たな関税に対して報復措置をとる意向を伝え、トランプ氏との対決姿勢をあらわにした。

　カナダ首相府によると、両首脳は二国間の関係について「極めて建設的な会話」を交わし、4月28日に行われるカナダ下院の総選挙後すぐに、「経済や安全保障の新たな関係」の交渉を始めることで合意した。カーニー氏はまた、トランプ氏が4月2日に予定している新たな関税の発表を受け、「カナダの労働者と経済を守るため、報復関税を発動する」と伝えたという。

　一方、トランプ氏は協議後、自身のSNSに「非常に生産的な電話だった」と投稿。ホワイトハウスで報道陣からカーニー氏の発言について問われると「多くの国が我々を利用してきた」と述べ、4月2日に新たな関税を発表する姿勢を強調した。ただ、「カナダとはとても良い関係になる」とも述べた。

　トランプ氏はカナダを「51…