袋に入れるだけでパンの風味がそのまま 売り上げ倍々、人気の秘密は

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羽賀和紀

 おいしいパンを買ったのに、いつのまにか風味が落ちて「がっかり」した。そんな悩みを解決する製品を高知市のメーカーが開発した。

 機能素材株式会社の岡村岳尚(たけひさ)社長(55)は自宅でパンを食べるたびに思った。「焼きたての香ばしいパンの風味を自宅でも味わいたい」

 パンは焼きたてが一番おいしいが、袋に詰める前に冷ます必要がある。熱いまま袋に詰めると、湿度が高まりカビが生える原因となるためだ。そのため熱と風味を失ったパンが店頭に並ぶことになる。

 ならば香りは逃がさず、水分だけを外へ排出すれば問題は解決するのではないか――。その思いを抱き、素材探しに3年をかけた。

直球すぎるネーミング

 通常使われている食品包装用…

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この記事を書いた人
羽賀和紀
高知総局
専門・関心分野
地方自治・人口問題/海洋文化