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　22日に名古屋市で開催される第71回全日本吹奏楽コンクール高校の部に、北陸代表として出場する金沢桜丘。県内有数の進学校でもあり、3年生は大学受験の準備を控え、大会前日にも模試を受ける忙しさ。それでも、「これまでで最高の演奏を」と気を引き締め、2年連続の晴れ舞台に臨もうとしている。

　大会を週末に控えた17日。放課後、いつものように部員たちが音楽室に集まった。顧問の寄島昭生教諭（56）が「夏に北陸大会をクリアしようとした気持ちを思い出して。俺たちの中ではまだ夏だから」と声をかけ、自由曲のバレエ音楽「眠れる森の美女」の全体練習に入った。

　全日本への出場をかけた北陸大会は8月中旬。県大会を1位通過できなかったことから、北陸大会前の2週間は個人の技術や全体演奏を一から見直し、再構築して臨んだ。9月にブロック大会がある地域もある中、北陸はいち早く出場校が決まる。そこで3年生は受験優先のため、大会直前の9月までは、いったん休部に入った。

それでも練習するための工夫は

　ただ、始業前の朝と昼休みは…