共通テスト「情報Ⅰ」 難関大の配点割合は低め 1%の募集区分も

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編集委員・増谷文生
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 主に現在の高校2年生が受ける、2025年1月の大学入学共通テストから導入される「情報Ⅰ」について、多くの国公立大が配点を発表している。河合塾が15日に発表したまとめでは、「一般選抜で原則全員必須」の方針が出た国立大では、難関大を中心に配点を低めに抑える大学が目立った。一方、地元への密着度が高い公立大では、半分以上の大学が必須としていない。

 全国の国立大でつくる国立大学協会は22年、原則として一般選抜では全員必須との方針を決めている。これに対し、北海道、徳島、香川(農学部後期日程を除く)の3大学は同年以降、「全員に課すが配点しない」と発表した。公立大学協会は方針を示さず、各大学の判断に任せている。

 河合塾は、「情報Ⅰ」の配点を今年8月末現在で発表している国公立大のデータをまとめた。

 学部入試がある国立大82大学のうち54大学、公立大は98大学のうち55大学が発表済みだ。学部・学科、さらに入試日程ごとに配点が異なるため、6教科8科目を課し、「情報Ⅰ」を点数化する前期日程の848の募集区分を集計した。

 大学入試センターは、「情報Ⅰ」の配点を100点と発表している。センターの配点のまま利用する場合、6教科8科目を課す大学の満点は1千点で、「情報Ⅰ」の配点割合は10%となる。ただし、各大学は入学者受け入れ方針に基づき、配点に軽重をつけることができる。さらに、2次試験である個別入試と共通テストのどちらを重視するかで、全体の配点割合も異なる。

 河合塾のまとめでは、国公立大全体で、「情報Ⅰ」の配点割合を、共通テストの配点全体の「10%未満」とする大学の募集区分は59%を占めた。国立大では60%、公立大は44%だった。「10%」の募集区分は国公立大全体で33%で、国立大は33%、公立大は34%。また、「10%超」は国公立大全体で8%、国立大は7%、公立大は22%だった。

旧帝大4大学 多くが「10%未満」

 旧7帝大のうち配点を発表済…

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